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蟻は何番目の足から歩き出す?"山﨑努と庭と蟻"ー映画『モリのいる場所』特別映像公開!
2018年05月04日(金曜日)

日本を代表する名優・山﨑努さんと樹木希林さんが夫婦役で初共演し、モリこと画家・熊谷守一と妻・秀子の結婚52年目の"ある1日"を描いた映画『モリのいる場所』(監督・脚本:沖田修一)が5/19(土)よりシネスイッチ銀座、ユーロスペース、シネ・リーブル池袋、イオンシネマほか全国公開されます。

主人公の熊谷守一は、庭を愛し、30年間ほとんど外に出なかった画家として知られています。その庭と生き物を大フィーチャーした《特別映像》が、このたび完成しました!

山﨑さんが"いきもの係"加藤拓人助監督らと力を合わせ、CGではなく本物の蟻との共演に奮闘!完成した貴重な映像を、ぜひ御覧ください。


特別映像とあわせ、瑞々しい庭で演じる山﨑さんと樹木さんを捉えた新たな場面写真も一挙公開されました!

庭といきものを愛し、30年間ほとんど外に出なかった画家モリと妻・秀子。結婚52年目(昭和49年)の夏の1日。

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©2017「モリのいる場所」製作委員会


地べたに寝ころんで蟻の行進を見つめ、自作の切り株"天狗の腰かけ"に座り、石をじっと凝視・・・そんな毎日が幸せというモリ。庭はモリの宇宙。そんな夫を見守る秀子。長い歳月を経て固く結ばれた夫婦の絆を感じさせます。

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©2017「モリのいる場所」製作委員会


94歳にして、「まだまだ生きるもっと描く」と意気込む夫と、変わり者の夫を笑顔でまるごと受け入れる妻。何でもない日常がいかに大切か、ゆっくりしみ込んでくる作品です。

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©2017「モリのいる場所」製作委員会


美術・安宅紀史氏が語るモリの庭のつくり方

今回は、映画のほぼすべてが熊谷家の庭と家のなかで進行しますから、ロケーション探しが肝でした。なかなか格好の家が見つからないなか、やっと見つけたのが神奈川県の葉山にある古民家です。広い庭があると、家のほうも立派な豪邸という場合が多いのですが、あの家はほぼ理想通りの簡素で古びた家で、庭も広い。しかも隣接した2軒分の庭も使えることになって、ここを見つけられたことは奇跡のようでした。

空き家だった家のなかも自由に手を加えられたので、壁を抜いたり、出入り口を別につくったり、いろいろ細かい加工を施しました。例えば縁側は、元はカーペット敷きだったのを剥がして板床に張り替え、塗装と汚しをほどこして。ただし縁側のへりが擦り切れているところは、元のままを生かしています。

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©2017「モリのいる場所」製作委員会


元々の庭にも、木や草が生えていました。そこに、モリが散策する小道をつくったり、草木を足していったり、古い塀を建てたりといった作業でモリの庭をつくっていきました。池は、地面の穴の、降りていく部分だけはあの庭につくり、降りてからの池部分は別の場所につくりました。両方ともあの庭につくるとなると大がかりになりすぎるので。

いざ撮影が始まると、俳優とカメラの間の植物が邪魔になったりしましたが、だからって引っこ抜いたりしたくないですよね。俳優もスタッフも、庭を踏み荒らさないよう、ものすごくデリケートに動いて、植物たちもまた登場人物の一部のように扱っていました。何より、山﨑さんや樹木さんが、庭を見て喜んでくださったことが嬉しかったです。「あの庭に一歩入ればモリの世界に入っていける、それだけで役に入れる」とおっしゃってくれました。

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©2017「モリのいる場所」製作委員会


夫とともに人生の荒波を乗り越え、ちょっと変わった夫との暮らしを楽しんでいる妻・秀子。50年以上をともに過ごしてきた老夫婦の絆、ふと漏らす言葉から感じられる互いへの深い敬意と愛情が心に沁みる映画『モリのいる場所』に、ご期待ください!


映画『モリのいる場所』2018/5/19(土)シネスイッチ銀座、ユーロスペース、シネ・リーブル池袋、イオンシネマほか全国公開!


書籍発売予定
ノベライズ「モリのいる場所」小林雄次 著(朝日文庫)発売中
「モリカズさんと私」藤森武/山﨑努/沖田修一/田村祥蔵(文藝春秋)発売中
「コロナ・ブックス「熊谷守一」」(平凡社)発売予定

ストーリー
昭和49年の東京。30年間自宅のちっちゃな庭を探検し、生きものたちを飽きもせずに観察し、時に絵に描く画家モリ(94歳)と、その妻・秀子(76歳)。時を経て味わいを増した生活道具に囲まれて暮らすふたりの日課は、ルール無視の碁。暮らし上手な夫婦の毎日は、呼んでもいないのになぜか人がひっきりなしにやってきて大忙し。そんな二人の生活にマンション建設の危機が忍び寄る。陽がささなくなれば生き物たちは行き場を失う。慈しんできた大切な庭を守るため、モリと秀子が選択したこととは・・・。
画商や近所の人でにぎわう茶の間、大勢でたべる夕ご飯。ちゃぶ台、縁側、黒電話。人と人との距離が今よりも近く感じられる昭和の暮らしと、50年以上をともに過ごしてきた老夫婦の絆、心豊かに充足した人生のある夏の1日を描く。

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©2017「モリのいる場所」製作委員会

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映画『モリのいる場所
出演:山﨑努 樹木希林 加瀬亮 吉村界人 光石研 青木崇高 吹越満 池谷のぶえ きたろう 三上博史
監督・脚本:沖田修一
配給:日活
制作:日活 ダブ
製作:2018『モリのいる場所』製作委員会(日活、バンダイビジュアル、イオンエンターテイメント、ベンチャーバンク、朝日新聞社、ダブ)
宣伝協力:文藝春秋
協力:豊島区、岐阜県
特別協力:熊谷榧
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