■原作/主題歌 さだまさし
1952年4月10日、長崎生まれ。3歳8ヵ月よりヴァイオリンを学びはじめ、小学校卒業と同時にヴァイオリン修行のため単身上京する。國學院大學中退後、72年に「グレープ」を結成、「精霊流し」「無縁坂」などが大ヒットする。グレープを解散後、76年にシングル「線香花火」、アルバム『帰去来』でソロデビュー。代表作品は「雨やどり」「関白宣言」「親父の一番長い日」「道化師のソネット」「防人の詩」「秋桜」「案山子」「北の国から」「風に立つライオン」など多数。2003年2月19日マキシシングル「精霊流し」(フォアレコード)リリース、現在30周年記念全国ツアーを開催中。

  ■キャスト・プロフィール

■櫻井雅彦役 内田朝陽
1982年5月30日、東京都生まれ。『死者の学園祭』で深田恭子の相手役を全国から募集した「21世紀movie star audition」にて満場一致でグランプリを獲得し、同作品で芸能界デビューを果たす。以後「ロング・ラブレター~漂流教室」「マイ リトル シェフ」「ブルーもしくはブルー ~もう一人の私~」などのテレビドラマにも出演し、好演技を披露している期待の大型新人。
櫻井雅彦
本編の主人公。バイオリニストを志して練習に励んできたが、その夢も破れ友人たちとアマチュアバンドを組んでいる。生活費を稼ぐために、車の修理屋でアルバイトの毎日。母、喜代子の期待を裏切ってしまった。彼は、どう再起出来るのか…。
そんな雅彦の心の中には日増しに小さい頃からあこがれていた木下徳恵があらわれる・・・。

■石田春人役 池内博之
1976年11月24日、茨城県生まれ。各種ファッション誌やファッションショーなどのモデルとして注目を集め、CM、ドラマなどで活躍する。1997年『ドリームスタジアム』で映画デビュー。『チキン・ハート』『ロックンロールミシン』などに主演し、今秋公開予定『偶然にも最悪な少年』、同公開予定『昭和歌謡大全集』など今後も活躍が期待される。
石田春人
節子の子ども。雅彦の従兄にあたるが、兄弟のような存在。良家の育ちの良さ、気ままで我侭なところもあるが、繊細で傷つき易く、脆さも同居している。春人の父は、節子とは再婚で春人は父の連れ子である。

■木下徳恵役 酒井美紀
1978年2月21日、静岡県生まれ。1995年に『Love Letter』に出演し、日本アカデミー賞最優秀新人賞を受賞。1997年『愛する』で映画初主演も果たし、その高い演技力と清楚な魅力で人気を得る。他にもテレビドラマ「白線流し」大河ドラマ「葵三代」など多数のテレビドラマにも出演している。
木下徳恵
雅彦と春人の幼馴染。活発な年上の美少女で雅彦の初恋の人。徳恵をめぐって、雅彦と春人の友情にひびが入ったこともあるのだが…。青年になった雅彦は今でもその思いを抱き続けていた

■櫻井喜代子役 高島礼子
1964年7月25日、神奈川県生まれ。『極道の妻たち』シリーズでは姐御役としてその艶やかで意志の強い女性を鮮やかに演じ、日本テレビ「特命リサーチ200X」では頭脳明晰でクールな調査員役と幅広い演技力と多岐にわたる活動が注目される。ほかにも『長崎ぶらぶら節』『千年の恋』と多数出演。今秋公開予定『釣りバカ日誌 14』が待機中。
櫻井喜代子

■野川初雄役 椎名桔平
1964年7月14日、三重県生まれ。『ヌードの夜』で芸能界デビュー。以後『GONIN』『金融腐食列島 呪縛』『溺れる魚』『冷静と情熱のあいだ』『化粧師』(田中光敏監督)『スパイ・ゾルゲ』など多数の映画に出演し、テレビドラマ「Age'35」「永遠の仔」「アンテ ィーク~西洋骨董菓子店」など多数出演し、存在感のある演技を披露している。
野川初雄
雅彦がバイトしている小さな自動車修理工場、野川モータースの社長。働き者で、人が良く、陽気で、意気に感ずると気前もいい。雅彦はうんと年上の兄貴のような親しみを感じている。だが、バクチにのめりこみ落ちていく…。

■櫻井雅人役 田中邦衛
1932年11月23日、岐阜県生まれ。1958年の初舞台「幽霊はここにいる」で主役に抜擢される。1961年にスタートした『若大将』シリーズで敵役の青大将を演じて一躍人気者に。1981年にフジテレビ「北の国から」で演じた黒板五郎役が当たり役となる。83年の『居酒屋兆治』でブルーリボン助演男優賞を受賞し、活躍を続けている。最新作として『福耳』が待機中。
櫻井雅人
雅彦の父。喜代子を愛し、雅彦を愛し、喜代子とともに雅彦を一緒に育てた。長崎にて商売の成功失敗を繰り返すが、常に家族を思いやり、人を疑うことをしないやさしい男である。

■石田節子役 松坂慶子
1952年7月20日、東京都生まれ。日本を代表する大女優として『蒲田行進曲』『カンゾー先生』など多数の映画に出演。また、第43回カンヌ国際映画祭〈グランプリ〉〈国際批評家連盟賞〉〉の2冠に輝いた映画『死の棘』にも出演し、海外からも注目を浴びる。ブルーリボン主演女優賞、日本アカデミー賞最優秀主演女優賞など多数の賞を獲得し、その活動の幅を益々広げている。
石田節子
雅彦の母の妹、雅彦の叔母である。商社のエリートと結婚し、一男、春人がいる。だが、離婚し、長崎へ帰ってジャズバー「椎の実」を開く。母として、妻としてよりも一人の女として自由奔放に生きる節子が雅彦には理解出来なかった…。
だが節子が病に伏したとき、雅彦は節子の生き方を支えてきたものを理解する。そこには意外な事実が隠されていた。

  ■スタッフ・プロフィール

■監督 田中光敏
1958年9月24日、北海道生まれ。大阪芸術大学卒業。01年東京国際映画祭のコンペ作品として出品された『化粧師』にて、華々しい映画デビューを飾った。88年より数々のテレビCMや企業PR、テレビ番組を手掛ける。島津製作所「企業・夢中篇」では、通産省・企業広告賞を受賞。その他、ACC・CMフェスティバル、ACC賞受賞。企業PRにおいても、産業映画コンクール、グランプリを受賞。他、代表作に日中合作大型歴史ドラマ「三国志の大地」がある。

  ■脚本 横田与志
1943年3月20日、茨城県生まれ。1964年、慶応大学中退後、映画の世界に入り脚本家としてドラマ、映画の脚本を多数手掛ける。『化粧師』で東京国際映画祭最優秀脚本賞を受賞、田中光敏監督と見事な<人間愛>を表現した。今回『精霊流し』で再び田中監督とタッグを組み、映画化に関しての脚本執筆にあたっては企画・翻案にも深く関わっている。代表作品には『セイリング』『旅の途中で』、TVドラマ「ホテル」「こちら本池上署」などがある。

  ■撮影 柴崎幸三
1958年1月30日、栃木県生まれ。1981年、日本大学芸術学部映画学科卒業後、フリーの撮影助手として、鈴木達夫カメラマン、田村正毅カメラマンの作品等に師事し、1988年、カメラマンとして独立し数々のテレビドラマ、映画を手掛ける。代表作品には、『学校の怪談』シリーズ、『リターナー』『OUT』『明日があるさ・ザ・ムービー』などがある。

スタッフ一覧はこちら