いよいよ東京・大阪で公開スタート!
初日舞台挨拶レポート
 
12月13日、いよいよ東京、大阪で公開されました!公開初日には新宿テアトルタイム ズスクエアにて舞台挨拶が行われました。

前日の夜にはなんと徹夜組の方たちまでいらっしゃって、スタッフ・出演者、みんな感激でした。
1回目の上映終了後、満員のお客さんの前にあるステージには燈篭が灯され、映画 『精霊流し』の雰囲気も倍増。ひとしきりみなさまに感動の余韻に浸っていただいた 後、田中光敏監督、内田朝陽さん、松坂慶子さん、高島礼子さん、池内博之さん、 そして原作者かつ、わずかですが出演のさだまさしさんの挨拶が始まりました。

 

監督:田中光敏監督

本日は、昨日から並んだ方もいらっしゃると聞きまして、ありがとうございます。僕もこの日を楽しみにしてました。ちょっとドキドキしています。すばらしい小説と出会い、さださんと出会い、そして俳優さんたちと出会い、一緒に苦労してくれたスタッフとそして長崎のみなさんと出会いました。そしてこれから
全国のみなさんに良い形で出会えることを願ってます。宜しくおねがいします。
 
櫻井雅彦役:内田朝陽さん

(さださんの分身ともいうべき・・・と紹介されて)さださんの分身の内田朝陽です(笑)撮影期間の40日間、長崎に滞在させてもらって、地元の人たちとの交流とかもあり、さださんに「長崎を楽しんできなよ」といわれたことが心に残ってました。そうしてずっと長崎にいれたことが僕と雅彦を近づけてくれたことのひとつになってるんじゃないかと思います。僕はこの「精霊流し」という映画から 撮影を通じても、台本からもいろんなことを僕自身学びました。それが今日スクリーンから出てきているかと思います。
 
石田節子役:松坂慶子さん

節子さんは幅のある女性なんですよね。さださんにお会いした時、さださん自身も繊細なところから面白いところもあり、すっごい幅があるんですよね。「あ~、こうすればいいんだぁ」って(笑)。実際に長崎の街の中を歩いて、長崎って歴史や悲しみを抱えている街だなと。でも、生命力があるし、明るいし、地元の人たちはよく笑う街。そういう街の中で触れ合うことから節子さんを作っていました。この映画が皆さんに気に入っていただいて、たくさんの方に観ていただけたら嬉しいです。
 

櫻井喜代子役:高島礼子さん

役者ってなかなか何十年いても良い作品にめぐり合う事ってとっても少ないと思うんですけど、私には今回とても良いきっかけになりました。自分の出ていないシーンにもいらっしゃる内田君の役者に対する姿勢というか、役者魂が私の忘れかけていたものを思い出させてもらいました。本当に良いスタッフ・役者に会えて幸せでした。すばらしい原作と、スタッフと共演者の皆さんに会えた中で、とてもいい仕事ができたなと思います。
本当に皆さんにとにかく観て欲しい。みんな一生懸命映画作りにがんばったので、より多くの方たちに、とにかく観て何かを感じ取って欲しいなと思っています。

 
石田春人役:池内博之さん

春人の内面の繊細さとか葛藤とかを短いシーンの中で、きちんと映ればいいなと思いました。監督とディスカッションしながらすすめていきました。僕は、撮影中は毎朝さださんの「精霊流し」を聞き、それで目覚めました。それでテンションをこう…(さださんから「テンションあがんねーだろ!?」のつっこみに)上げていくというよりも下げていきました(爆笑)ぜひ、すばらしい映画ができたと思うので、みなさん宣伝よろしくお願いします。
 
原作・主題歌:さだまさしさん

(さださんの分身という内田さんのコメントを受けて)椎名桔平です(笑)。こうして公開初日に多くの暖かい方たちに来ていただいて、本当にスタッフの苦労がちょっと報われる時じゃないかと思います。映画はたくさんの人たちが同じ方向をむいて、同じエネルギーを伝えたくて作っています。もし、そのエネルギーを感じ取ってくださったら、次に、まだ観ていないという方にバトンタッチをしていただき、たくさんの大きな輪になっていったらいいなと思います。
 
さださんのコンサートに田中監督、内田さん、松坂さん、高島さんと椎名さんのご両人夫婦〈夫婦で来た!とさださんにツッコミ入ってましたが(笑)〉が一斉にいらっしゃった時の裏話。長崎滞在中に、椎名さんや池内さんらが、カラオケで「精霊流し」をさださんの目の前でずーっと歌いつづけていたことなどの意外なお話も舞台上で飛び出し、盛り上がりました。
 
本当に大勢の皆様のご来場により、急遽、2回目の上映前にも舞台挨拶が行われることになりました。

出演者のみならず、監督、原作者までもが一つのチームにまとまる仲の良さがひしひしと伝わるアットホームな雰囲気の舞台挨拶でした。