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解説 » 海外各紙批評

こころに花を。人生に歓びを。
花とチョコレートを愛するポーリーヌは、
ピュアなこころでみんなを幸せにする!



“こころに響く国”
ベルギーならではの、やさしい作品。


タンタンや、『ぼくの伯父さん』シリーズのジャック・タチ監督、そして、『八日目』を生み出したベルギーから、またも心に響く映画が誕生した。
ベルギーは、花・園芸には国レベルで力を入れており、ポーリーヌが訪れる2年に1階グラン・プラス(ブリュッセルにある世界でもっとも美しいと言われる広場)で開催されるこのフラワーカーペット祭りは、必見。


ポーリーヌの誕生

本策で長編デビューのデブローワー監督は32歳の新鋭。子供の頃、近所に住んでいた姉妹のことを思いだしたことが本作のアイデアとなった。そして、心にハンディキャップを負った人々の施設をいくつか訪問し、実際にボランティア活動を体験したデブローワー監督は、そこで接した彼らの生き生きとした姿が心から離れなかった。そこで、ひとりが知的障害を持つため、ふたりは一緒にいる。そのことで何が起こるのかを描こうと思い至った。


チャイコフスキー
“花のワルツ”にのせてガーデニング!


ポーリーヌ役のドラ・ファン・デル・フルーンは、『アントニア』での名演が忘れられないベルギーを代表する名女優。『小便小僧の恋物語』のアン・ペーテルセンは、大きな体で、繊細な演技が印象的。「二人は日常的な物語に感情の共鳴を吹き込んだ。」(ニューヨーク・ポスト)と絶賛されている。名曲“花のワルツ”の旋律に乗って、ポーリーヌが“じょうろ”で広大な庭で花の水やりをする幻想的なシーンは、永遠に記憶される名場面となるだろう。



“デイリー・ニュース”
2002年3月14日付
●姉の付き添い人
感傷的というよりももっとほろ苦い『ポーリーヌ』は、静謐で力強い手法で姉妹愛と家族の責任の問題を検証する。そして二人のスターの演技は説得の領域を超えて、伝統的なリアリズムのレベルにまで達している。


“ニューヨーク・タイムズ”
2002年3月15日付
この作品は彼女たちが幸せを追求することに敬意を表しているし、ポーリーヌの歓びを求める生来の能力もたたえている。しかし、はっきりとしたハッピー・エンドにいたるにはあまりにも冷静だし、分別がつきすぎている。自己満足の涙にむせぶというより、知的でほろ苦い、心地よい満足感を得、ささやかな勝利の喜びにひたり、愛情ある献身の難しさに思い至ることになるだろう。


“ニューヨーク・ポスト”
2003年3月15日付
●感動的なベルギーの姉妹物
ベルギーからやってきた『ポーリーヌ』ほど心優しい物語はない。
リーフェン・デブローワーの手で監督された本作は4人の老姉妹を中心に展開する。姉妹の一人がポーリーヌで知恵遅れだ。
ドラ・ファン・デル・フルーンはポーリーヌ役として深く感情的で立ち入った演技を披露している。アン・ペーテルセンはポーレットを素晴らしく表現している。
二人は日常的な物語に感情の共鳴を吹き込んだ。
サウンドトラックのチャイコフスキーのワルツ音楽がぴったりとはまっている。

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