唯一無二の映画監督・鈴木清順の生涯と映画美学に迫る初の本格ドキュメンタリー『Twist & Shoot Mister Suzuki(原題)』第83回ヴェネツィア国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門でワールドプレミア上映決定!
2026.07.23(木曜日)

2022年に開催された第79回ヴェネツィア国際映画祭クラシック部門(ヴェニス・クラシックス)において、『殺しの烙印』4Kデジタル復元版がアジア映画として初の〈最優秀復元映画賞〉を受賞するなど、今なお世界で愛され各界に影響を与え続ける唯一無二の映画監督・鈴木清順。

その生涯と既成概念にとらわれない清順美学の真髄を紐解く、鈴木清順監督本人を主題にした、初となる長編ドキュメンタリー『Twist & Shoot Mister Suzuki(原題)』が、第83回ヴェネツィア国際映画祭のアウト・オブ・コンペティション部門に選出され、ワールドプレミア上映されることが決定しました。

本作は、これまで宮﨑駿、北野武、ミヒャエル・ハネケ、ギレルモ・デル・トロといった名だたる映画監督たちのドキュメンタリーを手掛け、2015年の第72回ヴェネツィア国際映画祭で最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞した、イヴ・モンマユール監督による野心作です。


© 2026 Beall Productions - Emerald Films

ヴェネツィア国際映画祭 アウト・オブ・コンペティション部門には、その年で最も重要な作品の数々が、最大20作品選出されます。過去に同映画祭への参加実績を持つ著名監督による作品、スペクタクルな要素と表現的・ストーリー的なオリジナリティを兼ね備えた作品、さらにはドキュメンタリーなどのノンフィクション作品やシリーズ作品まで、多彩なラインナップが同部門を彩ります。

これまでにティム・バートン、リチャード・リンクレイター、ウェス・アンダーソンといった人気監督の最新作が上映されており、2021年には『デューン/砂の惑星』(ドゥニ・ウィヌーヴ監督)、2025年には『デッドマンズ・ワイヤー』(ガス・ヴァン・サント監督)など、映画ファンに支持される娯楽性と作家性の高い作品が同部門では紹介されています。

日本関連作品では、2025年に『果てしなきスカーレット』(細田守監督)、2024年に『Cloud クラウド』(黒沢清監督)、『Broken Rage』(北野武監督)などが選出されました。なお、正式な部門名は「Open – Out of Competition(オープン―アウト・オブ・コンペティション)」です。

現地時間2026/9/2に開幕する第83回ヴェネツィア国際映画祭の「ラインナップ発表記者会見」では、映画祭ディレクターのアルベルト・バルベーラ氏が、本作に関して「『Twist & Shoot Mister Suzuki』は、これまで著名な映画監督のドキュメンタリーを多く生み出してきたイヴ・モンマユール監督による、鈴木清順監督を追ったドキュメンタリーです。鈴木清順監督は1950年代後半以降、日本特有のジャンル映画であるヤクザ映画において、多大な革新を起こしてきた偉大な作家として知られています。」と紹介しました。

『Twist & Shoot Mister Suzuki(原題)』は、イヴ・モンマユール監督と数々のドキュメンタリー作品を手がけてきたフランスのBeall ProductionsとEmerald Filmsによる共同製作作品で、ジム・ジャームッシュ、クエンティン・タランティーノ、ヨルゴス・ランティモス、デイミアン・チャゼルなど、世界の第一線で活躍し続ける映画監督たちから愛され、影響を与え続けている鈴木清順監督の生涯と清順美学の核心に迫ります。

作品は、イヴ・モンマユール監督自身の撮影による鈴木清順監督への取材映像、小林旭など当時の関係者への取材映像、さらにジョン・ウー監督をはじめとする鈴木清順監督をリスペクトする映画監督やアーティストたちへの取材映像、そして鈴木清順監督作品の映像によって構成されています。

なお、鈴木清順監督関連作品が同映画祭に選出されるのは、2022年に『殺しの烙印』4Kデジタル復元版が最優秀復元映画賞を受賞して以来、4年ぶりです。

鈴木清順監督を追う新作ドキュメンタリー『Twist & Shoot Mister Suzuki(原題)』第83回ヴェネツィア国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門にてワールドプレミア上映!

<第83回 ヴェネツィア国際映画祭について>
イタリアのヴェネツィアで開催される映画祭。今回は現地9月2日~9月12日に開催される。世界三大映画祭の一つで、数々の映画祭の中で最も古い歴史を持ち、コンペティション部門を含む複数の部門からなる。日本関連作品では、昨年の第82回でオリゾンティ部門に選出された藤元明緒監督『LOST LAND ロストランド』が審査員特別賞を受賞したことや、2023年の第80回でコンペティション部門に選出された濱口竜介監督『悪は存在しない』が銀獅子賞(審査員大賞)を受賞したことが大きな話題となった。今年のコンペティション部門審査員長はマギー・ギレンホールが務める。

<監督:イヴ・モンマユール>
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<バイオグラフィー>
フランス生まれ。1999年以来、多数のドキュメンタリー映画を制作する。
2013年のドキュメンタリー『映画監督ミヒャエル・ハネケ』は高い評価を呼び、フランス、イギリス、スペイン、台湾、韓国、ポーランドなど多くの国で劇場公開された。
2015年の第72回ヴェネツィア国際映画祭にて、ガイ・マディンを題材としたドキュメンタリー『The 1000 Eyes of Dr. Maddin(原題)』がクラシック部門で最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞。
ギレルモ・デル・トロ監督を追った『ギレルモ・デル・トロのモンスター美学』は、昨年の第82回ヴェネツィア国際映画祭でのワールドプレミアを経て、Netflixにて全世界配信中。
映画評論家としても活動しており、仏独共同出資のテレビ局ARTEでは映画についてのリポートも担当する。国際映画祭のマスタークラスにも度々登壇しており、これまでにニコラス・ウィンディング・レフン、パク・チャヌク、ポン・ジュノ、ティルダ・スウィントン、ミシェル・ヨー、チャン・ツィイーらと講義を行っている。
日本映画・文化に関するドキュメンタリーも多数制作しており、過去には宮崎駿、北野武、三池崇史、河瀨直美、ヤクザ映画、ピンク映画に関するドキュメンタリーも監督している。

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<フィルモグラフィー>
Hong Kong Stories (2003)
Nice to Meet You, Please Don‘t Love Me! (2004)
In the Mood for Doyle (2007)
The Angry Young Men of Korean Cinema (2007)
Viva la muerte! The new Spanish horror cinema (2009)
Johnnie Got His Gun! (2010)/映画監督ジョニー・トー 香港ノワールに生きて(邦題)
L’Incertitude des choses : new Flemish Belgium cinema (2013)
Michael H. Profession: Director (2013)/映画監督ミヒャエル・ハネケ(邦題)
The 1000 Eyes of Dr. Maddin (2015)
Dragon Girls : female warriors in Asian Pop Culture (2016)
Mad in Belgium : the eccentrics of Belgium cinema (2022)
In Ghosts we Trust ! Ghosts culture in South-Asian cinema (2025)
Sangre Del Toro (2025)/ギレルモ・デル・トロのモンスター美学(邦題)

※以下は日本映画・文化に関するドキュメンタリー
Electric Yakuza, Go to Hell! (2004)※三池崇史監督
Ghibli and the Mystery of Miyazaki (2005)※宮﨑駿監督、スタジオジブリ
Yakuza Eiga, a secret story of Japanese cinema (2009)※ヤクザ映画
Pinku Eiga: Inside the Pleasure Dome of Japanese Erotic Cinema (2011)※ピンク映画
Variations Kawase (2019)※河瀨直美監督
Citizen Kitano (2020)※北野武監督
Kaidan, histoires étranges de fantômes japonais (2023)※怪談文化


*イヴ・モンマユール監督

<鈴木清順監督 プロフィール>
1923年東京生まれ。43年に学徒出陣で応召。46年に復員し、48年に松竹大船撮影所の助監督試験に合格。中村登、岩間鶴夫などの助監督を経て、54年に製作を再開した日活に移籍し、野口博志に師事する。56年『港の乾杯 勝利をわが手に』で監督デビュー。『野獣の青春』(63年)、『刺青一代』(65年)、『東京流れ者』(66年)、『殺しの烙印』(67年)など、独自の作風を確立すると、そのスタイルは<清順美学>と評されるようになった。『ツィゴイネルワイゼン』(80年)で日本アカデミー賞最優秀作品賞、ベルリン国際映画審査員特別賞を受賞し、国内外にその名を轟かせた。2017年没(93歳)


*鈴木清順監督 ©日活

映画『Twist & Shoot Mister Suzuki(原題)』
監督:イヴ・モンマユール
出演:鈴木清順、小林旭、ジョン・ウー ほか
2026年/フランス/日本語・フランス語・英語/93分/HD/ステレオ/カラー・モノクロ
©2026 Beall Productions - Emerald Films

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