「人妻」より 夜の掟
ひとづまよりよるのおきて
里見浩太郎、北島三郎、山田太郎の魅力のトリオが横浜を舞台に贈るアクション・メロドラマ!
横浜、伊勢崎町界隈。みなと祭りの晩、三上年男は、花丸組の幹部・通称スケコマシの五郎に追われて困っていた妙齢の夫人・静香を偶然かくまってやった。年男はスナック「ドン」のバーテンで、親はなく妹と二人アパート暮らし。静香は鎌倉に豪邸を構え、外車を乗りまわす上流夫人。この二人が、その晩ふと結びつき愛し合った。静香はオパールの指輪を記念に残すと、翌朝ホテルを去った。人妻の静香にとって一夜かぎりに思えた関係も、年男にとって静香は忘れられない女になってしまった。だが静香には、町のヤクザ花丸組組長が目をつけていた。静香の美貌もさることながら、数十億の資産を手中に収めるのが花丸の目的だった。それから間もない夜、年男は南京町で静香を見かけた。スケコマシの五郎に眠り薬をかがされた静香はバー「あざみ」へ連れこまれ、カメラの前に美しい裸身をさらそうとしていた。間一髪、年男は「火事だ」と大芝居をうち、静香を無事救い出した。夜の第三京浜で、二人は熱いくちづけを交わした。年男の魂は静香に奪われ、静香も夫への背信と知りながらも年男に何かしてあげたいと、愛情にも似た不思議な欲望にかられていた。「ドン」のマスター・一平は、人妻との関係を知り年男を殴り飛ばしたが、年男ははひるまなかった。並々ならぬ惚れっぷりに、一平は年男が「流し」をやる条件で交際を黙認した。年男と静香の愛は急速に燃え上があり、そんな二人に年男の女友達で恋人気どりのマミーは嫉妬に狂っていった…。
日本 製作:ニュー・センチュリー映画
日活
1969
1969/11/15
フジカラー/シネマスコープ・サイズ/8巻/2302m/84分
日活
横浜市(伊勢佐木町、中華街)