さくら盃　義兄弟

さくらさかずきぎきょうだい

中川信夫監督が高橋英樹、村田英雄、北島三郎の三大スター初顔合わせで描く豪華絢爛の侠客大アクション!!

関東大震災直後、東京深川に勢力をはる藤辰一家の幹部・伊介と新次は、材木の買占めであくどく儲けようとする藤辰親分を諌め、もみ合いの際に親分は誤って自分を刺して死んでしまった。伊介は一人で責任を背負い、新次を逃した。時は流れ――松島に近い港町で、新次は夫に捨てられた姉・芳江と、その子・太吉とひっそり暮らしていた。ところがある日、縁日で小春のインチキ見世物をあばいたことから、この土地を仕切る春駒一家の駒五郎親分の代貸になっていた伊介と偶然再会した。藤辰組と気まずくなった伊介は、ここに流れてきていたのだ。その夜、春駒一家の賭場では、ライバル竜神組の神部親分が易者を使って仕組んだイカサマ騒ぎがあり、客は竜神組の賭場へ移ってしまった。一方、インチキを見破られた失敗で遊郭に売られてしまった小春を、新次は訪ねた。小春が昔なじみのお美和に似ていたためだが、彼女は昔のことを語ろうとしなかった。その夜、伊介は藤辰親分の復讐にやってきた清吉の決斗を受けたが、新次が駆けつけ清吉は身を引いた。しかし伊介は、新次が小春の見請け金を竜神組の賭場で稼いだことから、竜神組の惨いリンチを受けた。怒った春駒一家は殴り込みをかけようとしたが、ワナを感じた伊介は止めた。新次は、伊介との間を取り持とうと藤辰の死の事実を清吉に話した。この間、芳江が竜神組に殺され、密談を聞いた小春は半殺しにされた末、新次の腕の中で息絶えた。さらに太吉をさらう竜神組の卑怯さに、ついに伊介は春駒一家に盃を返すと、新次とともに突っ走った…。

日本　製作／ニュー・センチュリー映画（第1回作品）

日活

1969

1969/3/29

フジカラー／シネマスコープ・サイズ／7巻／2274m／83分

日活