森が呼んだのだ。「生きろ」、と。
世界が注目する若き才能・鶴岡慧子監督劇場デビュー作品。
都会の喧騒から逃れるように、幼少期を過ごした田舎町に向かった21歳の時子(木下美咲)。いつかそこを出ていく日を待ちながら、孤独にキャンバスに向かう高校生の陽平(泉澤祐希)。緑深い山の中、長年放置されていた小屋で偶然に出会ったふたりは、かけがえのない人を失った者同士、互いの気持ちに感応し、癒されていく。そして失われていた記憶が蘇る時、ふたりを取り巻く「死」の真実が明らかになる――。
園子温、石井裕也らを輩出した映画監督の登竜門「PFFスカラシップ」期待の新人・鶴岡慧子監督劇場デビュー作品。