沙羅双樹
しゃらそうじゅ
2003年6月21(土)関西先行、7月12日(土)東京ロードショー
「古都・奈良」の悠久の刻の流れのなかで、神隠しにあったかのように消えた兄…。
カンヌ映画祭カメラドール最年少受賞監督・河瀬直美が、奈良で生きる人々を力強く描く感動のふるさと物語。
奈良の旧市街地ならまちで、代々墨職人を受け継いできた麻生家は旧家に暮らす四人家族。クラクラするように暑い地蔵盆の日、双子の兄が“神隠し”にあったように行方不明になってしまう。残された家族の「刻(とき)」は、その日を境に止まってしまった。まるで悠久の歴史が蓄積された“奈良”の、時のうねりに呑み込まれたかのように…。 5年後、17歳になった双子の弟・俊は美術部に在籍する 高校生。等身大のキャンバスに、忘れることのできない兄への想いを描きつづけている。幼馴染みのタとは言葉にならない淡い気持ちを共有しながらも、ぎこちない二人。俊と夕、そして家族たちは、行き場のない思いを抱えつつも、それぞれに出口を探そうと懸命に生きていた。やがて、タに明かされる出生の秘密。そして、明らかになった兄の消息。お互いが失ったものをじっと胸に秘めつつ、いま、俊とタは前に進もうとしていた。
日本
製作:日活/讀賣テレビ/ビュジュアルアーツ専門学校/リアルプロダクツ
日活 リアルプロダクツ
2002
2003-07-12
カラー/99分/
2003 日活/よみうりテレビ/ビュジュアルアーツ/リアルプロダクツ