水の女
みずのおんな
今、1日に1軒の割合で廃業が続いていると言われる銭湯を舞台に、番台に座る「水」の女と「火」にとりつかれた謎の男が織りなす宿命の恋の物語。
関西の小さな町で、代々続く銭湯「ひかり湯」。そこの一人娘が涼(UA)である。涼のあだ名は「雨女」――― その身に何かあるときは、空は決まって雨になる。週末に結婚を控えたある日、幸せが手から滑り落ちるように許嫁と唯一の家族である父親が同時にこの世から去ってしまう。その日もやっぱり雨が降っていた。涼は今や天涯孤独の身。しかし、それは完全な自由でもある。銭湯を売ってもいい、他の場所で新しい生活を始めるのもいい、あるいは死を選ぶのも・・・涼はしばらく銭湯を閉めて、旅に出ることにする。幼い頃から憧れていた富士を間近で見る旅。銭湯の壁に描かれた富士山は毎日見ていても、本物の富士山を見るのは初めて。そして富士の麓を歩いているうちに、涼は森の奥深くから聞こえてくる音楽に吸い込まれるように中へと入っていく。そこは、一度入ると二度と出られない「樹海」の森だった。
日本
製作:日活 アーティストフィルム
製作協力:日活撮影所
製作協力:日活撮影所
ア-ティストフィルム 日活
2001
2002/11/30
カラー/35mm/115分/ビスタ・サイズ
2002アーティストフィルム 日活