天国から来た男たち(Guys From Paradise)
てんごくからきたおとこたち

吉川晃司VS三池崇史 世界で最も熱いコラボレーションが実現!
ここが、俺たちのパラダイス!自由がほしいなら、あんたも入るかい?すべてを失った時、ひとは初めて自由になれる。

出張でフィリピンに訪れたエリート商社マン・早坂幸平は、社用を終えて帰国しようとする空港で逮捕された。鞄の中から1キロもの麻薬が発見されたのだ。身に覚えがないにもかかわらず放り込まれたのは、体育館のような監房。そこはあらゆる国の言語が飛び交い、老人から子供までの男女があふれる囚人たちのカオスだった。唖然とする幸平に、日本では医者だったと語る日本人囚人の坂本が話しかけ、日本人房に案内する。そこには、キレっぱなしの海野やシャブ中毒のフィリピン太郎がいた。この刑務所内では、あらゆる自由が金で買えるという。金さえ払えば…。幸平は、容疑さえ晴れれば即座に釈放されるに違いないと楽観視していた。刑務所での日常が始まった。不潔なトイレに、シャワー代わりのスコール。幸平にとっては、何もかもがカルチャー・ショックの連続だ。数日後、妻の美由紀と後輩社員の杉森、そして杉森の手配した弁護士が面会にやってきた。弁護士は、無罪を勝ち取るには金が必要と主張した。金、金、金という国情に、幸平は怒りを爆発させる。しかし、彼がフィリピンを訪れたのも、次期大統領戦の有力候補を懐柔してパイプを築くという任務のためだった。すべては金次第という腐敗した土壌は、自分たち日本人が作ったものなのではないか...?ある日、独居房に呼ばれた幸平は、豪華な部屋で吉田と対面する。吉田は刑務所長と手を組んで、数々のビジネスを展開しているという。それに手を貸さないかと誘われたのだ。犯罪に荷担するつもりはないと断わろうとしながら、個室の清潔な水洗便所を使用しても構わないという吉田の言葉に、幸平の心は動く…。

日本
「天国から来た男たち」製作委員会
(提供)テレビ朝日/株式会社ハマーズ/日活株式会社/株式会社KSS
(協力)エクセレントフィルム/cinem@ney.com
2000
2001/6/16
カラー/114分
2001「天国から来た男たち」製作委員会