徳川の女帝 大奥
とくがわのじょていおおおく

年幼くして大奥の潮流に投げ込まれた少女が、将軍家斉の寵愛を得て女の戦に勝ち抜いてゆく姿を描いた一代絵巻。

時は徳川十一代将軍家斉の御世、文化・文政と呼ばれた華やかな時代。仏性寺の住職・日啓の娘お美代は、直参旗本・中野清茂に養女として迎えられる。それから一年、お美代は中野のもとで幸せな日々を送るが、中野はお美代に大奥行きを命じる。中野は大奥お年寄・花沢と情を交わす間柄で、中野家から将軍付中臈を出すことを目論んでいたのだ。当時の大奥で将軍家斉の寵を一身に受けていたのは、お手付中臈・藤乃だった。ある晩、藤乃のお添寝役を務めることになったお美代に家斉は気になるものを感じ、翌晩とうとうお美代が家斉の寝所に呼ばれた。家斉は、お美代に大いに満足したが、藤乃が黙って見ているはずがなかった。家斉のお気に入りとなったお美代が、その翌晩も身仕度を整えて待っていると、お添寝役のお文が行方知れずになってしまう。これは、藤乃一派の謀略で、結局その晩は藤乃が家斉の寝所へ行くことになる。お美代は大奥での女の戦さの怖さを痛感し、その戦さに勝ち抜く決心をする…。

日本
製作:にっかつ 配給:シネ・ロッポニカ
1988
1988/8/27
カラー/105分/ビスタ・サイズ/6巻/2884m
日活