蕾の眺め
つぼみのながめ
つぼみのままで
 乙女のままで
 夢をみていたい……

 一人、男は女を愛し――
 一人、男は女の胸に憧れた――

 上半身で語る
     衝撃の<性(エロス)>――
【解説】(公開当時のプレス資料より)
 一昨年、小説新潮7月号で発表された、早坂 暁の同名小説の映画化である。氏自らにっかつの本編用に脚色した意欲作である。勿論、にっかつは元より成人映画の脚色は初めてである。
「蕾」とは乳首が陥没した女性の旨を指す。蕾乳のストリッパーと、二人の男の間に繰り広げられる不思議な愛憎関係を通して<性>、<エロティシズム>を大胆に描写するエロス大作である。
主演は、昭和43年キラーズという男性ボーカリストを従え、シルクハットというボーイッシュないでたちで「恋の季節」の大ヒットを飛ばした、今 陽子。ボリュームのあるプロポーションは抜群で、ストリッパーという汚れ役に果敢に挑戦する。
蕾の旨に性的な執念を持つ元教師役に平田 満。白黒ショウの相手役で佐藤浩市が共演。共ににっかつ初出演である。
監督は、シュールな感覚と美的映像を持つ田中 登。にっかつ本編の演出は、「もっと激しくもっと強く」以来5年ぶりである。
製作は、一昨年の夏のエロス大作「武蔵野心中」と同じ映像プロデュース。
日本 製作:映像プロデュース
1986
1986/4/26
カラー/100分/ビスタ・サイズ
日活ロマンポルノ公式サイト