ワイセツな女 黒い肌に泣く
わいせつなおんな くろいはだになく
漆黒の稲妻が私を切り裂く!
めくるめく官能の嵐に 打ちすえられた人妻の叫び
【解説】(公開当時のプレス資料より)
 立川、横須賀などの米軍基地周辺、もう午前〇時をまわっているというのに、まだ幼い面影を残した少女達が群れ集ってくる。彼女達は自分の倍以上もありそうな漆黒の肌の大男達と連れだって、どこへともなく消えてゆく。―――このような風俗が現代では一種のファッションとしてしか伝えられないことが多い。
 和泉聖治監督は、この作品中で二人の黒人リックとビル、そして彼らに溺れていく久美子と風子という二人の女の姿を通して、従来とは少し違った角度から「黒い肌」の魅力に切り込んでいる。
 久美子役を演ずるのは、前作「団鬼六、緊縛卍責め」の好評から今回主演を獲得した麻生かおり。夫文男との平凡なセックスと、一瞬で燃え尽きるようなリックとの激しいセックスの間で哀しく揺れ動く妻の姿を、新鮮かつエロチシズムたっぷりに好演した。彼女の白い肌に、漆黒の肉塊がからみついてゆく痛々しさは、まさに猥褻の極致である。
日本 製作:AMI企画
1985
1985/3/23
カラー/61分/ビスタ・サイズ
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