蘭の肉体
らんのにくたい
男を喰って燃え発情る。濡れて悶えて灰になる。
百合から蘭へ――小田かおる女への華麗なる変身
【解説】(公開当時のプレス資料より)
 本能なのか、それとも愛なのか、時には天使のように、時には娼婦のように妖しく変貌していく女、坂田アキ。
 彼女の上を幾人もの男が通りすぎ、そして身をもち崩してゆく。激しく火の様に生きる彼女が時おり見せる無類の優しさに、男達は惑わされ狂いまわる。
 熟すぎる愛と強烈な刺激をいつも肌に感じていたい。退屈なくらいなら死んだ方がましというアキ。そんな将に現代に甦ったカルメンである。
 主演は小田かおる。おなじみ百合族シリーズでの山本奈津子との名コンビを解消し、かわいさから成熟へと大きくイメージチェンジを謀る。ロマンポルノを支える最右翼、小田かおるの新分野への大いなる飛翔の一作だ。
 監督はロマンポルノ第一作『団地妻・昼下りの情事』を'70年に発表して以来、一貫してポルノをリードし続けた西村昭五郎。ロマンポルノ最多本数を誇り、初顔合わせ小田かおるを一味違った角度から演出する衝撃作。


日本
にっかつ
1984
1984/9/29
カラー/67分/ビスタ・サイズ
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