猟色 サロメの唇
りょうしょく さろめのくちびる
闇の中で、わななく白い女体は、猟奇の花園に咲いた…。
【解説】(公開当時のプレス資料より)
 平凡な毎日、平凡な性、そしてやがては平凡な結婚へと行き着くであろう女子大生が、ふとしたキッカケから、異常な性体験に引きずり込まれる。
 母一人、子一人の親子とその間に入り込んだ家庭教師。このおかしな三角関係が生み出す偏向した性関係。SM・レズ・近親相姦。そんな倒錯の世界で微妙に揺れ動く女性心理の機微を渡辺良子が好演する”猟色”シリーズ第2弾!共演は、成熟した大人の女の色気が漂う志水季里子で、渡辺良子との好対照が興味深い。
 監督は72年1月「OL日記・雌猫の匂い」以来、一貫してロマンポルノ路線を突っ走ってきた藤井克彦。バイオレンスポルノの世界で次々と新分野を切り拓く意欲派・館淳一の原作を、香気にも似たエロスで味付けする。彼のスクリーンが放つ人工的な美の極致はまさに圧巻である。

日本
にっかつ
1984
1984/9/15
カラー/69分/ビスタ・サイズ
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