黒薔薇昇天
くろばらしょうてん
もう一つの映画【ブルーフィルム】に賭けた人々の心情を描く鬼才・神代辰巳の性のバラード。
【解説】(公開当時のプレス資料より)
 大阪のよどんだ空の下、法の網をくぐりぬけながらブルーフィルム作りに涙ぐましい努力をはらう陰の映画人たちの、おかしくも悲しい生きざまを、当代の人気作家、藤本義一の原作(「浪花色事師、ブルータス、ぶるーす」より)を得て、巨匠、神代辰巳監督が一年ぶりに描く日活ロマンポルノです。
 「わいのスローガンはFUCKの美。男も女も、より真剣に自分をさらけ出す。言うたらな、赤裸々な精神風土がそこにあるっちゅうても決して過言やない」とのたまう活動屋くずれのブルーフイルム監督と素晴らしい肉体と器官をもつ芦屋の二号夫人とからみあい。
 主演は熟れきった女の魅力でスクリーンを圧倒する谷ナオミ、ひさびさに日活出演の芹明香、そして岸田森と神代ならではの異色の豪華顔合わせです。原作、監督、配役と、三拍子揃った注目作です。

日本
日活
1975
1975/8/9
カラー/72分/ワイド・サイズ
日活ロマンポルノ公式サイト