赤線最後の日 昭和33年3月31日
あかせんさいごのひ しょうわ33ねん3がつ31にち
あゝ懐かしのあの灯、あの夜……
最後の肌に顔を埋め、抱いて歌った蛍の光!
【解説】(公開当時のプレス資料より)
 公娼制度は、徳川家康が江戸に幕府を開いて以来のものである。この制度は明治のご維新にも受け継がれた。しかし明治以来、極く僅かではあるが、公娼廃止運動が続けられていた記録はある。
 今次大戦で敗れて以来、個人尊重の思想がたかまるにつれて、廃止運動の気運は強力になり、遂に昭和三十三年四月一日より”売春防止法”が施行されることになり、ここに四百年続いたわが国の公娼制度の歴史は幕を閉じた。
 いよいよ”売春防止法”が実施される前夜(三月三十一日)ここで働く女たちと名残を惜しむ男たちの哀歓は、いまでも語り草になっている。
 ザル法ともいわれる”売春防止法”が実施されて約十六年、街では姿を変えた女と男のSEX交渉が、公娼時代以上の隆盛?ぶりである。どうする?………。

日本
日活
1974
1974/6/22
カラー/64分/ワイド・サイズ
日活ロマンポルノ公式サイト