さすらいかもめ  釧路の女
さすらいかもめくしろのひと
名匠・西村昭五郎監督が片桐夕子、宮下順子、二條朱実の三大女優を得て、北海の港町・釧路へ一大ロケを敢行したロマン・ポルノの快作!
矢崎大作は東京から釧路へ帰るフェリーで、独りさびしく海上を見つめていた若い女・純子と知り合う。彼女も五年ぶりに釧路へ帰る途中だったが、純子の場合は、嫌な男から逃れるための帰郷だった。釧路へ帰っても身寄りもない純子のために、大作は知り合いの喫茶店の二階の一室を借りてやる。その夜、大作は久しぶりにバーで働いている由美をアパートへ連れ込み激しく愛撫した。大作が発動機船を手に入れたら、二人は結婚することになっていたのだ。由美が家に帰ると、獣医科大学に行っている弟の良吉が来ていた。彼は金の無心に来ていたのだ。翌日、由美はマスターの大沢に借金を頼んだが断られてしまう。悄然と店を出た由美に声をかけた女があった。それは純子だった。二人は子供のころからの友達だった。久しぶりの再会で話が弾んだが、由美が金に困っていると聞いた純子は、早速、自分の勤めているクラブに由美を紹介する。その夜から純子と一緒に働くことになった由美は、造船所の秋山を知った。彼から注文流れの船があると聞いた由美の眼が輝いたのを秋山は見逃さなかった。ある日、波止場で荷役作業をしていた大作は、純子の姿を見つけて彼女の部屋へ立ち寄った。大作は彼女の優しい心遣いに思わず抱きしめてしまった。そんなことがあって以来、大作は時折り純子の部屋を訪れるようになったが、そんなある日、純子は、由美と大作の立ち話を聞いて二人がただの中でないことを知った。いっぽう、由美が勤めていたバーでは、女たちに男をとらせていたが、蘭子もそんな女の一人で、彼女は大沢に抱かれることもあった。大沢の妻・時子も別の場所で同じような店を切り回していたが、蘭子を手伝いによこすように言ってくる。その頃、蘭子の馴染み客に岡部という男がいた。東京からやってきた岡部は純子を探しているのだった。秋山は由美が船の話に興味をもったことから足しげく通うようになったが、ある夜、頭金だけの好条件で彼女を誘った。由美から話を聞いた大作は大喜びで秋山に会ったが、由美が秋山に抱かれたと聞いて怒りが込み上げてきた。そんなある夜、岡部は純子を見つけた…。
日本 製作/日活
日活
1973
1973/10/5
カラー/76分/ワイド・サイズ/7巻2062m
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