窒息しそうな現代社会に反発し、いつか夢みたロマンの世界へ。二人の青年と一人の美女が激しく青春を燃焼させ、大きな愛と冒険の軌跡を描いていく。
一台の車を真ん中に、二台のバイクが太陽と砂漠の中を進んでいく。バイクにまたがる日本人青年、西はオート・レーサーだったが敗戦が続き、青春の可能性をこの旅に賭けていた。もう一台のバイクにはアメリカの青年、ポールが乗っていた。彼は母国から逃避し、平和の幻想を夢にみて旅に出た。そして車を運転するのはパリの花形ストリッパーで美しいイタリア娘、ティーナ。彼女は貧しい自分の大家族を救うために金持ちの家に嫁ぐことを決心していた。パリからイスタンブールを経てインドまで、一万五千キロの道を駆ける二人の青年と一人の若く美しい女。三人は旅の途中でめぐり逢い、それぞれの運命を背負いながら、自分たちのロマンの果てにあるものを掴もうと突き進んでいく。やがて西とポールはティーナへの深い愛情を感じていくが…。