逆縁三つ盃
ぎゃくえんみつさかずき
博徒一家とテキ屋一家の争いの中で、共に兄弟と誓った男たちが義理と人情の掟に縛られながらも、侠気を生きる道を描いた昭和任侠篇。
昭和初期の浅草、ここには博徒・潮一家とテキ屋・得津組とがあったが、それぞれ掟を守り住み分けていた。しかしある日、得津組が掟を破った稼業を行ったため、潮一家の若頭である政義がそれを諌めた。その帰り道、政義は得津組に襲われた末、仕方なく組の幹部を斬ってしまった。刑務所に入った政義は沢田組の幹部・栄吉と出会う。栄吉は刑務所の中にまで送られてきた刺客に狙われていたが、政義がそれを救い、二人は義兄弟の契りを交わした。一方刑務所の外では、陸軍省の意向に反発した潮一家の長・潮幸之助が謀殺され、更に得津組と沢田組が手を組み、主を失った潮一家の縄張りを荒らしていた。政義と栄吉が勤めを終えてやっと刑務所を出たのは、幸之助の一周忌が近い頃だった。崩壊寸前の潮一家のため、政義は覚悟をもって立ち上がる。
日本 製作:日活
日活
1971
1971/7/31
カラー/89分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2466m
日活