渡世人 命の捨て場
とせいにんいのちのすてば
大正末期、やくざの対立する町へやって来た、一匹狼の流れ者・稲妻の丹治が義理と人情に生きる渡世の道を描く。
丹治が桐生の町に流れてきた頃、阿佐美一家と黒松一家の争いは絶えず続いていた。そもそも丹治は横浜のある賭場でイカサマを見破ったばかりに帰り道を襲われ、その時に誤って相手の用心棒を刺してしまい、追われる身となってこの町にたどり着いたのだった。そして黒松一家の松五郎が仕切る賭場に足を踏み入れたことがきっかけで、ひと時松五郎の世話になるが、恩義をかさに阿佐美一家の丈吉殺しを頼まれた。丹治は渡世の義理の辛さを味わいつつ、丈吉に奇襲をかけるが、真の任侠道を生きる男の姿を丈吉に見て、止めを刺すことはできなかった。それからしばらくして、志津という古い知り合いをきっかけにして、丹治と丈吉は親交を深め、酒を酌み交わす仲になった。しかしそれを知った松五郎は怒り狂って丹治を追い詰めようとし、更には横浜から追ってきた刺客もとうとうこの町にたどり着こうとしていた。
日本 製作:日活
日活
1971
1971/6/10
カラー/87分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2374m
日活
【群馬県】桐生市/みどり市(大間々貴船神社)