暴力団・乗り込み
ぼうりょくだんのりこみ
組織を離れた元組長の一匹狼が、巨大な組織連合に復讐するため新興都市を舞台に暗躍する姿を描く。
暴力団の自主解散が相次ぐなか、誠友会だけは揺るがぬ勢力を誇っていた。会長の病死後、大幹部・滝沢のもとより結束を固め、関東甲信越地区を中心に着々と血の再編成を計っていた。その矢先、幹部・川島が南海市の大沼興業へ上納金五千万の集金に出向いたまま、消息を絶った。滝沢は徹底的調査に乗り出し、極秘のうちに殺し屋をやとって南海市へ送りこんだ。数日後、南海市には期せずして川島蒸発事件に興味をもつ三人の流れ者が集まった。森田組元組長の一匹狼・森田、剛力の持ち主で名古屋弁の田舎やくざ長井、拳銃を持つ殺し屋タイプの用心棒・星野。いずれも腕っぷしの強いしたたか者だ。大沼興業は三人の流れ者到来に色めきたったが、誰が誠友会のまわし者か、しばらく泳がせて監視することにした。この街では大沼興業と木谷興業が対立状態にあったが、三人はおかまいなし双方の縄張に入り、勝手気ままに行動を開始した。三人に手こずった大沼の幹部・牧田によって送り込まれた女に星野は魅せられ、森田は流れ流れてこの街にやってきた川島の女・紀子と出会い、大沼の縄張りで大乱斗を起こした長井は凄腕を買われ用心棒になった。数日御、ドラム缶につめられた川島の死体が岸壁にあがった。その晩たまたま木谷興業に姿を見せた森田は社長の木谷が昔の命の恩人だと知り、木谷の後見となって大沼をしめあげ、川島の一件を暴く決心をするが…。
日本
製作:日活 配給:日活
1971
1971/5/5
カラー/85分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2346m
日活
▲【山口県】