土忍記 風の天狗
どにんきかぜのてんぐ

非情な忍者の世界から脱出した抜け忍に次々と襲いかかる殺戮の白刃を痛快アクションで描く本格時代劇!

諸国に柳生忍群の網を張り、剣を持って中央政権をめざす柳生舟斉は、ここ青天の里をもその支配下に収めてますます勢力を誇っていた。忍者の掟は非情でこの世界を抜け出したら最後、生きて戻ることは許されず、抜け忍には全国津々浦々、白刃の追っ手が付きまとうのだった。青地の里の忍者草薙六助太は郷太夫の厳例を受けて玄馬に続く抜け忍の丑蔵殺害の為、編笠に身を隠し彦根へと旅立っていた。商人になり変わった丑蔵はなんなく見つかり、相手はたちまち抜刀、手裏剣、鉄菱が飛び交う壮絶な対決になったが、「見逃して‼」と子供を抱いて泣き叫ぶ女房を前に六平太はどうしても斬ることが出来なかった。丑蔵殺しを果さず、柳生に反いて自ら抜け忍になった六平太は、遂に追われる身となり安住の地を求めてあてのない逃避行を続けることになるのだった。

日本
製作:日活 配給:日活
1970
1970/11/14
カラー/83分/シネマスコープ・サイズ/7巻/2290m
日活