大幹部 ケリをつけろ
だいかんぶけりをつけろ
泥沼の掟にうごめく若いケダモノを主人公にヤクザの道、兄弟仁義に生きる男の愛と友情の物語

2年の刑を終え朝倉竜次が出所した。その2年の間に彼を取り巻くものはすっかり変わってしまっていた。スケの葉子は仲の良かった及川と逃げて行方知れず、子供の頃から世話になっていた大矢根組の組長・大矢根も今では新興やくざの北洋会にシマを荒らされ落ち目になっていた。2年前に竜次が高畑組の組長を殺ってシマを拡げていった時とは雲泥の差であった。巻き返しを図ろうとする大矢根組の幹部・牧村は、地方に組織を伸ばそうとしている中部連合と手を握り北洋会を一挙に叩き潰すつもりでいた。しかし、それには供託金として五百万円を納めなくてはならなかった。落ち目の組に五百万は大金であった。そこでシマを荒らされている仕返しに北洋会のあがりをかっさらい、その金を納めようと計画していたのである。牧村はそのタタキの役を竜次にやらせるつもりでいた。竜次を息子のように可愛がってきた大矢根も組のためと目をつぶって承諾したのである。竜次も断り切れず、ムショ時代の友達二人を仲間に引き入れ着々と準備を進めていった。

日本
製作:日活 配給:日活
1970
1970/9/1
83分/8巻/2297m/フジカラー/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】中央区(晴海埠頭)/新宿区(ガード下、コマ劇場通り)/港区(芝浦)