花の特攻隊 あゝ戦友よ
はなのとっこうたいああせんゆうよ

ただひたすら国を愛し民族を愛し、そして多くの苦難を克服して純粋に若き命を散らした若者の尊く勇気ある姿を描いた特攻隊物語。

昭和十八年。戦局はすでに日本の不利に展開し始めていた。学徒動員で、軍需工場で働く浜村真吉(杉良太郎)は、次々と志願していく友人達を見てじっとしてはいられなかった。父の戦死の報をうけた真吉は、母や恋人の三保(和泉雅子)を残し、学友の田川(三ツ木清隆)や内藤(藤竜也)とともに土浦の海軍航空隊に志願した。土浦での規律と訓練は苛烈だった。田川や内藤と励ましあいながら頑張る真吉だが、中には脱走したり女と心中する落伍者もいた。戦局は敗戦の色濃く、各都市は空襲に晒されていく中、田川が練習機で墜落死した。友の遺体に、真吉は涙をこらえることが出来なかった。やがて、同期の桜たちとともに、海軍飛行少尉を拝命した真吉は、戦闘機乗りとして鹿屋基地に配属された。基地での特攻教育は、実戦部隊だけに更に厳しいものだった…。

日本
製作:日活 配給:日活
1970
1970/5/16
カラー/95分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2613m
日活
【千葉県】柏市(海上自衛隊下総航空基地)