日本最大の顔役
にほんさいだいのかおやく
戦後の混乱期に外国人、進駐軍を相手に廻し、民族意識に燃えて立ち上がった日本の顔役が、やがて日本最大の組織暴力としてかつてない勢力を作り上げる物語。
大矢根組三代目を襲名した黒木和也が手始めにやらねばならない大仕事は、ある港湾都市の大掃除であった。そのころ港湾都市は、無警察状態をいいことに外国人たちの無法ぶりは目に余るものがあった。大矢根組の縄張りが彼らに襲われたとき、黒木は遂に立ち向った。凄絶な市街戦が展開され、なんとか勝利する黒木たちだったが、進駐軍が占領目的違反の罪名によって黒木を追求することを知り留守を代貸の原にまかせ、黒木はやむなく旅に出るはめになる。原の奔走によって進駐軍との話し合いがまとまり黒木は戻って来るが、港湾都市は外国人に代って、陣野組が牛耳っていた。やがて港湾の覇権をめぐって、大矢根組と陣野組との激突の時が近づいてきていた。
日本 製作:日活
日活
1970
1970/4/18
カラー/88分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2535m
日活