やくざ非情史 血の決着
やくざひじょうしちのけっちゃく

安藤昇の“やくざ非情史”シリーズ第3弾。土木局長を抱き込み甘い汁を吸おうとする一家に対抗する組を助ける一匹狼の大奮闘を描く活劇

ここは東北のある地方都市。そこから裏日本に通じる国道の工事利権の入札を巡って、博徒吉井一家と野丁場鳶の金沢一家が常にしのぎを削っていた。しかし、悪らつな吉井はいつしか市の土木局長の住田を抱きこみ、酒と女で誘惑してこの入札を有利にしようと計っていたが、これを機に金沢一家を一気にぶっ潰してしまおうと考えていた。吉井は、ちょうど彼のもとに世話になっている一匹狼のやくざ関東常こと林田常吉に金沢の親分宗之助殺しを命じた。昔気質で義理に縛られた関東常は心ならずも宗之助を刺し殺し、身は監獄につながれた。そして3年、出所した常を迎えたのは、桐島組の面々だった。それは、吉井の悪計を知った常からの知らせで、金沢の叔父貴にあたる桐島が果し合いを仲裁して、金沢一家が事なきを得たからだった。桐島の世話で、常は久しぶりに田舎の温泉にくつろいだ。しかし、この温泉町でもいやな風が吹いていた。このあたりを仕切る岩淵組の無法をたしなめた常はその時、死んだ金沢の娘鈴代とめぐり逢ったが、両者とも仇とは気づいていなかった…。

日本
製作:創映プロ 配給:日活
1970
1970/2/21
79分/8巻/2215m/フジカラー/シネマスコープ・サイズ
日活
【山形県】南陽市(赤湯温泉) 
【福島県】福島市(飯坂温泉)