涙でいいの
なみだでいいの
マンモス都市東京と、オレンジの香りが充満する高原と湖を背景に展開する恋と歌と夢で綴る青春ロマンス

秋たけなわの高原を美しい娘千春の乗った馬車が行く。彼女は駅まで東京の大学の友人たちを迎えに来たのだが、途中で幼馴染の良一に邪魔されて時間をくい、友人たちとすれ違いになってしまって大むくれ。それでもその帰り道、小川のほとりで写真家の曽根に撮影を頼まれてまんざらでもない気持ちになったが、曽根は彼女の姉の千秋の名を聞くとなぜか顔色を変えるのだった。千秋と千春はこの村の牧場の美人姉妹で有名で、牧童たちのあこがれの的だったが、負けん気の強い千春は、何かというとすぐ千秋と口げんかを始め、やもめの父謙作を悩ませていた。さて、すれ違いになった友人のミドリや映子たちも牧場にやってきて賑やかな毎日となった。ある夜、千秋をそっと訪れたのは曽根だった。実は、二人はかつて熱烈に愛し合ったが、ある事情で千秋が曽根の親友沢田と結婚したため身を引いていた。しかし沢田は山で遭難死してしまい、千秋はこの牧場に帰っていたのだ…。

日本
製作:ピロ企画 配給:日活
1969
1969/11/1
79分/8巻/2194m/フジカラー/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】台東区(上野公園)