昭和やくざ系図 長崎の顔
しょうわやくざけいずながさきのかお
渡哲也と安藤昇の異色の初顔合わせが話題を呼んだやくざアクション。一家再興のために三代目を襲名する道を選んだ青年が、宿敵の新興やくざと対決する。

高間組の跡継ぎ、高間慶二が刑期を終えて長崎に帰ってきた。長崎の街は想像以上に変わり果て、高間組が持っていた興行権も今や新興やくざの松井組に奪われていた。慶二には刑務所に入る前から恋人・加代子がいて、慶二が堅気の世界に戻るよう願っていた。だが慶二は加代子の反対を押し切って、組を立て直すために三代目を襲名することを決心する。そして三代目襲名披露にあたって興行を打つことになり、東京から九州一円の親分衆が協力を約束してくれた。だがそれを知った松井は内心面白くなく、ことごとく邪魔立てをするのだった。しかし慶二は、松井組にどのような邪魔をされても間違いを起こしてはいけない、と子分たちに固く言い聞かせた。そんな時、松井組に関東を所払いになった小岩竜吉がわらじを脱いだ。松井組の高間組に対する妨害は日に日に強くなり、怪我人が出るまでにエスカレートした。だが慶二は歯を食いしばって我慢した。そんな慶二の根気強さに業を煮やした松井は、小岩を使って慶二を殺そうと企てる。

日本
製作:日活 配給:日活
1969
1969/10/18
カラー/8巻/2605m/94分/シネマスコープ・サイズ
日活
【長崎県】長崎市(長崎駅、長崎市民公会堂、浜市観光通り商店街、思案橋、観光ホテル青雲閣、長崎大学、オランダ坂、グラバー邸、平和公園、爆心地記念碑、料亭花月、眼鏡橋、鍛冶市商店街、大浦の異人館、浦上天主堂、長崎港、稲佐山レストハウス、稲佐山ロープウェイ、こうらんばキリシタン墓地(浦上地区石神町)、聖福寺墓地(玉園町)、福済寺獅子門前(筑後町)))/大村市(大村空港)
【東京都】町田市(大泉寺)※長崎市内の「興元寺」としてロケ
※長崎市街の雑踏場面で、渡哲也と一緒に三浦朗(助監督、のちプロデューサー)が歩いているのが確認できる。