傷害恐喝 前科十三犯
しょうがいきょうかつぜんかじゅうさんぱん

組のため13回入獄した男が、殺された親分の未亡人と子供のために奮戦する姿を描く活劇

ある夜、東京の一角で峰岡組の幹部沖津政次は情婦の早苗と、馴染みのおでん屋・阿部安吉に別れを告げると、弟分の茂を振り切ってあるバーに暴れ込んだ。そして、ライバルの黒沼興業の社長・黒沼を刺し重傷を負わせた。こうして彼は13度目の刑務所入りとなった。政次の入った第八監房には、ちょいとした顔ぶれが揃っていた。牢名主の貝塚は、汐田組の二代目であり、暴れ馬のような中沢、不気味な凄味をちらつかせる笠松、チンピラだがすばしこい須田と、一クセも二クセもあるやくざばかりだった。そのほかに、監房は違ったが作業中の危険を救ったことから、政次は北川という破門やくざとも親しくなっていった。その間、峰岡はお祭りの夜、何者かに刺殺された。誰の目にも黒沼一派の報復であることは明らかだった。政次は、面会に来た茂から峰岡の死と、組の急激な衰亡を知った。悪辣な黒沼は峰岡の借金を肩代わりして、担保になっている峰岡の土地を取り上げた。激怒した政次は凄まじい復讐の炎に燃えた…。

日本
製作:日活 配給:日活
1969
1969/10/8
94分/8巻/2581m/フジカラー/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】新宿区(新宿駅前広場)