やくざ番外地
やくざばんがいち

都下の新興都市を舞台に、その都市を支配下におこうとする外部の暴力団と地元のやくざの抗争を描く仁侠篇

東京に本拠を置く広域暴力団、野見組は、新興の多摩市で古いのれんを誇る博徒高瀬組を翼下に入れるべく行動を開始した。高瀨組撃滅を一任された野見組大幹部・村木卓は、多摩市の愚連隊・血生会を先兵にして高瀬組をいためつけ始め、壮絶な前哨戦が繰り広げられていた。高瀬組代貸・塚田勝は、今は解散した川島組で村木とは兄弟分の盃を交わした仲であった。当時、村木は解散の一件でムショ入り、塚田は高瀬に客分として迎えられた。その後、塚田の女房静江の店で会った村木と塚田は、昔を懐かしみながら、今や敵対しなければならなくなった皮肉な運命を痛切にかみしめるのだった。村木は幼稚園に勤める妹の冴子が不治の病に冒されていることを知り愕然となったが、二人の生活を守るため高瀬組組長暗殺の断を血生会に下した。そして血生会の闇討ちに遭った高瀬は死に際に、代貸の塚田と堤を呼んで、近く出所する息子・信司の跡目相継を遺言した。

日本
製作:日活 配給:日活
1969
1969/9/13
86分/8巻/2396m/フジカラー/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】多摩市