昇り竜 やわ肌開帳
のぼりりゅうやわはだかいちょう

父を失い、許婚者を旅先で死なせた親分の娘が非道の敵を討つまでを描く任侠活劇。扇ひろ子主演 “昇り竜” シリーズ第二弾。

関東桜一家は浅草の高市(たかまち)の権利を守るテキヤだが、二代目の桜勝美が仕切るようになってからシマを狙う黒岩組とのいざこざが絶えなかった。そんな折、突然訪れた流れ者・哲次郎から、旅修業中である身内の富次が哲次郎の身代わりとなって死んだことを告げられた。悲しむ間もなく黒沼組が殴り込んできたが、駈けつけた大瀬親分の仲裁で手打ちとなった。ところ変わり、ここは今月一番の高市が開かれる高崎。上州屋に場割りをもらいに行った勝美は、代貸の風巻から博打のカタに高市の権利が前橋の俵屋に奪われそうになっているとを聞いた。俵屋は宇都宮の田丸組と組み、イカサマ博打で上州屋を窮地に落とし入れ、さらに素人娘を満州に売り飛ばす計画を進めていた。それを知った勝美は芸者になりすまし、田丸たちの部屋に乗り込んだ。そこには五人の娘たちがいた。そして上州屋にイカサマをした博打うちが、俵屋と兄弟の盃を交わした流れ者の哲次郎だと知り驚いた。芸者姿の勝美に惚れた田丸が強引に彼女に迫ったが、哲次郎の助けで難を逃れた。ところが、恋人を助けにきた男が捕まりそうになったのを庇ったばっかりに、勝美と娘たちは監禁された。田丸は娘たちの肌に刺青を入れようと刺青師・彫辰を雇っていたが、勝美の背の昇り竜を見た彫辰は、それが師匠・彫留の作であることから勝美の素性を悟り…。

日本
製作:日活 配給:日活
1969
1969/7/12
カラー/8巻/2340m/84分/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】杉並区(大宮八幡宮)