あらくれ
あらくれ
北陸路へ乗り込んだ極悪者が、利権で私服を肥やす奴らを懲らしめる姿を描く活劇。

鬼頭善吉は弟分の太郎を頼って石川県小松市に来た。芸者まり子と粟津温泉で遊んだ鬼頭は、まり子が小松地方に勢力を拡げてきた関西ヤクザすみれ会の張本の女だと知って、張本にコネをつけ、すみれ会に草鞋を脱いだ。すみれ会は石切場を買収しようと、持主・西尾の借金五百万円を肩代りしていた。しかし地元の庄田組も西尾に取入っていた。庄田組の腕の立つ代貸鉄五郎はすみれ会にとって邪魔な存在だった。張本に頼まれた鬼頭は腕ずくて鉄五郎を追出そうとしたがケリがつかない。一方庄田は借金の融資元を西尾に見つけてやるのだが、すみれ会はその金を鬼頭に奪わせようとした。すみれ会のやりかたにウンザリした鬼頭は一計を案じ、太郎とその金を奪おうとするが失敗し、太郎は掩えられてしまった。妹美樹を殺すと脅かされた太郎は仕方なく庄田組に五百万の取立てを請求するのだが、結局すみれ会の会長・今野に無惨にも殺されてしまう。それを知って怒った鬼頭は鉄五郎とすみれ会に殴り込み、ダイナマイトとドスと拳銃の凄絶な抗争が展開していく…。

日本
製作:日活 配給:日活
1969
1969/6/14
カラー/86分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2375m
日活
【石川県】小松市(粟津温泉(ホテル雲井、法師、坂田屋(現在は廃業)、小松空港、那谷寺、安宅の関、尾小屋銅山廃坑跡、九谷焼原料採石場、お旅まつり)