博徒百人
ばくとひゃくにん

縄張り争いから父を殺され跡目を継いだ博徒が、仇を討つまでの義理人情の世界を豪華な顔ぶれで描く仁侠活劇。

昭和のはじめ、北九州は若松。九州一の大親分・村井磯吉は縄張りを二つにわけ、江頭と郷田に与えた。元は義兄弟の二人だが、郷田が江頭の縄張りを手に入れようとしたことから一触即発の危機が続いた。夏祭りでは両組の神輿がぶつかり、血気盛んな江頭の息子・悟も喧嘩に加わった。悟は江頭の二代目になる修業を積もうと、下関の加賀と阿部の揉め事の仲裁を買って出た。しかしこれは、郷田の策略だった。悟の留守中、郷田は江頭を花会に呼びイカサマで恥をかかせた挙句、殺し屋を使って殺してしまった。そうとは知らぬ悟は、下関で幼ななじみである加賀の代貨・秋枝に迎えられた。なぜか彼は悟を情婦・お竜の家にかくまい、揉め事は解決したと告げたが、実際は欧り込みをかける直前だった。お竜からそう聞いた悟は、阿部の元に乗り込み手打ちを迫ったが聞き入れられず、阿部を斬ってしまった。一方、秋枝は江頭の死を悟に伝えることが出来ず、嘘をついて彼を四国へ逃がした。悟は四国で向山親分に会い、父の死を知るとすぐに若松へ引き返した。江頭の墓で悟を待っていたのは、夫婦になることを誓った加代だった。郷田の陰謀に気づいた悟は、“俺は仇を討たねばならぬ” と心を鬼にして加代に別れの言葉を告げ、郷田の元へ乗り込んだ…。

日本
製作:日活 配給:日活
1969
1969/5/14
カラー/8巻/2430m/89分/シネマスコープ・サイズ
日活