夜の牝シリーズ第2弾。森進一のロマン艶歌にのせておくる野川由美子の夜の蝶。大阪、京都、神戸を舞台に歌あり、笑いと涙あり、アクションありの娯楽大作
田川京子は、もと北九州の田川一家の跡取り娘だったが、やくざの道から足を洗って、今でも親分と慕う国松と共に大阪へやって来た。そこで彼女は女の身一つで生きてゆこうと決心したのだった。梅田の近くで、京子は圭坊というホテルに連れ込まれたが、一発で彼をのしてしまった。そして、圭坊から聞いたこの辺りの一流クラブ・オアシスへ乗り込み、上客の相沢と親しくなってその口利きでホステスになってしまった。マダムの加寿子は、京子を店のエレクトーン弾きの邦彦のアパートに住まわせた。邦彦の部屋では、毛利進吾という歌手志望の若者がいいフィーリングの歌を聞かせていた。クラブの方では、京子は美貌と気風の良さでどんどん売り上げを伸ばし、№1の喜美江に近づいていた。しかし、同じホステスの文子は、柏木英吉という興行ブローカーの飲み代をなぜか肩代わりしようとしているのを不審がった…。