恋のつむじ風
こいのつむじかぜ

映画初主演の松原智恵子に、フレッシュ青春スター“エメラルド・ライン”がにぎやかに競演するドライなタッチの青春明朗大作

北海道で生まれ、育った純情娘松山アカネと、そこで酪農に精を出す実直な青年一の瀬俊平との結婚式が滞りなく終わりを告げようとしていたとき、東京からお祝いに駈けつけたアカネの親友アオイは、まゆみという女を使って披露宴の席上「俊平には隠し子がいる!」といってぶちこわし、アカネを連れて東京へ逃げてきてしまった。広い世間も知らず、大恋愛もせず、一生大自然にうずもれてしまう可哀想なアカネ……。アオイはそう思い気を利かして大芝居を打ったのだが、それと知ったアカネは東京へ向かう飛行機の中ですっかりしょげかえった。「早まったことをした」アカネは内心悩んだがあとの祭り。やがてアオイの友人ミドリと一緒にマンションでの三人の共同生活が始まった。アオイは東京の美術学校生。現代的なマスクにバーバレラ・ルックを好む自称独身主義者で仇名は“ヒップ”。一方のミドリはマニキュアのCMタレント。プレイガールで仇名は“バスト”。アカネはさしずめ“ウエスト”と名付けられ、ミドリの友人ミチ子の紹介で喫茶店「タンポポ」でウェイトレスとして働くことになった…。

日本
製作:日活 配給:日活
1969
1969/3/21
84分/8巻/2324m/フジカラー/シネマスコープ・サイズ
日活
【北海道】千歳市(千歳空港) 
【東京都】大田区(羽田空港)/中央区(銀座)/新宿区/台東区(上野駅)/あきる野市(東京サマーランド)/調布市(多摩川川原)
※松原智恵子が映画では初の単独主演を果たした。
※ブルー・コメッツの井上忠夫が初めて映画音楽を担当した。
※併映作品:『涙の季節』。