無頼・殺せ
ぶらいばらせ

渡哲也の好評無頼シリーズ第六弾。“人斬り五郎”の黒ドスに賭けた怒りと悲しみを、暴力団同士の血と抗争の中で描くアクション大作。

京浜の工業都市を仕切る入江崎一家組長・松永政光は、関東・東友会の仕組んだ罠で懲役7年の刑に処せられた。この間に、東友会は入江崎一家のシマを手に入れる計画だった。そんなところへ流れ着いた藤川五郎は、立ち寄ったデパートで東友会のチンピラからエレベーターガールの浅野弓子を助け、さらに入江崎の若者・梶井と勲が闇討ちにあったところに居合わせ助勢したが、梶井は命を落とした。入江崎一家は色めき立ったが、代貸の守山は辛抱しろと皆を抑えるのだった。血まみれの梶井を担ぎこんだ五郎は、そこで守山と再会した。二人は6年前、ムショで知り合った仲だったのだ。昔話に花が咲き、守山の経営する小料理屋で守山の女房・美奈子に紹介されると、そこでまた弓子に逢った。弓子は美奈子の妹だったのだ。守山の厚意で、五郎は守山の元に腰を落ちつけることになった。事を円満にと東京の親分衆の間を駆け回る守山の苦心をよそに、入江崎のシマに「関東・東友会支部」の看板がかけられた。入江崎の若者頭・加世田が裏切り、守山の弱点を計算した東友会の挑戦だった。そんな中、恋人が勤めるサウナで傍若無人にふるまう東友会会長・剣持を殺ろうとした勲が、逆に殺られた。守山もついに立ち上がった。闘いは入江崎一家の大勝利だったが、これは加世田から殴り込みの密告を受けた東友会が、助っ人を送らず見殺しにしたためだった…。

日本
製作:日活 配給:日活
1969
1969/3/8
カラー/86分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2353m
日活
【神奈川県】川崎市(川崎駅、川崎大師・境内、同・仲見世通り)