野獣を消せ
やじゅうをけせ

日活ニュー・アクションの旗手・長谷部安春監督によるハードボイルド・バイオレンス。セックスと暴力が渦巻く基地の街で復讐にたぎる男を描く。主演の渡哲也、チンピラ役の藤竜也、尾藤イサオのギラギラとした魅力が画面から迸る!

プロ・ハンターの浅井徹也がアラスカから2年ぶりに帰国してみると、妹・里子が何者かによって殺されていた。徹也が悲しみを吹き飛ばすようにオートバイを走らせていると、不良グループに絡まれている山室恭子と出会い助ける。不良グループのメンバー・矢田、能呂、佐土、ビル、マリはヤミ酒をバーに卸し、売りつけるあくどい商売をし、人を脅しては金銭を巻き上げていた。その悪行はエスカレートし、恐ろしさに誰もが手を付けられない状況だった。そんな折、恭子が再びグループに捕まってしまう。それを知った徹也はライフルを構えて矢田の根城に乗り込むが、自らも捕まってしまう。その後、矢田は恭子の父親に身代金二千万円を要求。だが受け取った二千万は札束に似せた白紙のものだった。怒った矢田は恭子に暴行を加え、恭子の叫び声を隣室で聞いた徹也は何の手出しも出来ずうめくだけであった。だがその時、ビルがしているペンダントが妹・里子のものであることに気付く。里子は矢田に犯され、殺されたのだ。その事実を知った徹也は怒りに狂い、復讐の機会を探るのだった。

日本
製作:日活 配給:日活
1969
1969/2/22
カラー/84分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2292m
日活
【東京都】大田区(羽田空港)