無頼 人斬り五郎
ぶらいひときりごろう

会長を刺して入獄した五郎が、会の後継者たちの非道と闘う姿を描くアクション巨篇。好評、渡哲也の「無頼シリーズ」第四弾。

昭和30年頃。名振会との出入りがもとで刑務所に服役中の藤川五郎に、仮出獄の許可がおりた。一緒に服役していた弟分の林田は死んでしまったが、死の直前に姉しのぶのことを五郎に頼んだ。五郎は林田の故郷に行き、しのぶの勤務先の劇場を訪ねたが、3年前にストリップ小屋になっており 、しのぶはいなかった。しのぶの身を案じた五郎は、この土地に残ってホテル三河にボイラーマンとして住みこむことにした。そこで五郎は、この土地に向かう途中で知り合った由起という女性に逢った。彼女の父は、名振会のヤクザに殺されたのだという噂されていた。ホテルに五郎がいると聞いた名振会幹部・白山は「人斬り五郎だ」と言って会長の牧野を震えあがらせた。前会長は、五郎に息の根を止められたからだ。その話を聞いた子分・大羽は、ホテルに嫌がらせをした。由起にもとばっちりがいき、また素性が知れたため、五郎はホテルを去った。街を歩いていた五郎は、由起が今度は名振会の黒松から嫌がらせされているのに出くわし、乱斗になった。その乱斗を収めてくれた顔なじみ・白山から、しのぶが赤線にいるとを聞いた五郎は、彼女に出来る限りのことをしようと心に誓った。赤線の出口では、由起が五郎を待っていた。帰るところがない二人は、ストリップ小屋の主・海藤の世話になった。由起は日増しに五郎を好きになっていたが、五郎は冷たくあしらうのであった。一方、五郎が海藤のところにいると聞き色めき立った名振会では、由起を囮に五郎をおびき出そうと計画し…。

日本
製作:日活 配給:日活
1968
1968/11/2
カラー/88分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2388m
日活
【愛知県】三河地方(吉良吉田町愛知塩業組合の塩田)、伊良湖三崎、三ヶ根山/西尾市(吉良)/東浦町(三河石浜駅)