「女浮世風呂」に続く日活時代本能路線の愛欲大作で、肉体美女優が競演する絢爛豪華な浮世絵巻
徳川五代将軍綱吉の頃、幕府は農民に過酷な年貢を課し、そのために貧乏百姓は女房、娘も手放さねばならなかった。若い農夫庄吉は売り飛ばされた恋人とよを救い出し、一流の絵師になるための修行の旅に出た。だが、とよは追手に捕まり、庄吉は偶然にも高名な絵師菊川大泉と、その妻ちせに助けられ、内弟子として住み込むことになった。中風病みの大泉は若いちせをモデルに絵を描いていたが、不能なためいつも絵筆でちせの肉体を攻めていた。夜更けまで大泉の下絵を描写し続ける庄吉は、夜毎に聞こえてくるちせの歓喜のうめき声に悩まされながら、とよをしのび、一心に絵を描き続けた。だが、絶頂感を味わえぬちせは、若い庄吉に心を惹かれ、大泉はそれを感じて彼に当たり散らした。ある日、庄吉は街で湯屋の主人加助と知り合った。加助は庄吉の絵を見て「いまどき美人画ははやらない」といって、丹前風呂に連れて行き、ギヤマン仕掛けののぞき窓から女湯の裸女群を見せるのだった…。