女浮世風呂
おんなうきよぶろ
元禄文化にくれる江戸の浮世風呂を舞台に、ショッキングエロチシズムと男女の秘事と陰謀を目もあざやかなカラーで描くお色気大作

徳川五代将軍綱吉の頃の江戸、世は天下泰平、士農工商の身分制度の下で、町人たちはその娯楽の一つを浮世風呂に求めた。そこでは、湯女と呼ばれる女たちが男の身体を洗い、夜ともなれば二階座敷で一変して、好色な男どもが彼女らの若い肉体をむさぼり遊んだのであった。その頃、江戸の町のあちこちで、若い娘や女房が次々と神隠しにあってさらわれた。巫女のしゅん、鳥追いのとよ、若女房なつ、町娘のひで、ちせ、きよ、つる、そして浪人の娘初江という女たちだ。一方では、江戸城大奥の女中初瀬と翠光院の若い妙照尼が激しい同性愛にふけっていた。それを覗いた寺社奉行の藤枝外記は隣家の御家人神林半三郎の邸へ……そこには、神林のほか、金貸しの大和屋と回漕問屋の備前屋が待っていた。そして地下牢には、さらわれた初江たちがいた。彼らはさらった女たちを浮世風呂に売り飛ばし、前からいた湯女をオランダからの密輸品の代償として外国へ売ろうと企んでいたのだ…。

日本
製作:青山プロダクション 配給:日活
1968
1968/7/10
84分/8巻/2289m/フジカラー/シネマスコープ・サイズ
日活