ヤクザから作家に転向した藤田五郎の自伝的小説を、渡哲也主演で映画化した 『無頼』シリーズ第3弾。シリーズ6作中唯一、江崎実生監督がメガホンをとった。
藤川五郎は三木本の義理にしばられて沢田を狙っていた。三木本の子分・新関が沢田の脇腹にドスを突き刺した時、五郎の足元に崩れ落ちた沢田は妻の亜紀を頼むと言い残して息を引き取った。その後、沢田組がつぶれたのも三木本のイカサマ賭博のためと知った五郎は、賭場に踏み込んで300万円を鷲掴みにすると亜紀のところへ行き、その足で二人は熱海を後にした。だが横浜に近づいた時突然、亜紀が心臓弁膜症で倒れてしまう。五郎は入院費を稼ぐために波止場で働くことになった。五郎はそこで昔仲間の相良と出逢う。一方、五郎が横浜にいるという情報をキャッチした新関は、古賀のところへ援護を頼みに来る。