昭和のいのち
しょうわのいのち

五・一五事件などで象徴される激動の昭和初期を背景に、国と社会を憂いながら正義と人間愛に生き抜いたひとりの男の半生を波乱万丈のドラマの中に描く。石原裕次郎ほか豪華キャストの共演で贈る感動巨編。

人々が来るべき戦争の恐怖に慄いていた昭和のはじめ。東京では憂国の士・沢井誠が七誠会を結成、政治家、財閥を狙う一人一殺のテロを計画した。その中には帝大を出た日下真介がいた。彼は時の総理・草薙首相を斬ることになった。真介は首相官邸に忍び込んだが草薙を斬れず、逆に国家の未来を諭された。その言葉に真介は自分の不明を知った。一方、七誠会は特高に襲われ、それを知った真介は田舎に逃げようとして、裏切ったと誤解した同志の四谷隆に撃たれ列車から落ちた。その瀕死の彼を救ったのは、浅草のテキ屋の親分・佐久良耕平と娘の那美だった。この間、五・一五事件がおこり、草薙首相は決起将校に射殺された。傷の治った真介は、浅草の佐久良組でやくざとは違ったテキ屋の世界を見て、自分の生きる道を考え直すのだった。

日本
製作:日活 配給:日活
1968
1968/6/22
カラー/165分/シネマスコープ・サイズ/15巻/4524m
日活
【東京都】墨田区(両国駅、玉の井)/台東区(浅草(瓢箪池・社殿・観音堂)/新宿区(外苑)/▲都電通り