吉永、和泉、山本の三人娘が、恋と葛藤、親子の情愛、そして仲間たちとの友情に若々しい青春の躍動感と新しい息吹を伝える青春明朗大作。
神戸女子短期大学のフェンシング部に所属する、光子、愛子、峰子は花の三銃士と呼ばれ、校内でも人気の仲良しトリオだった。やがて三人も卒業し、それぞれの道を歩むことになる。光子は実家の小豆島に帰り、愛子は兄と共に神戸に残ってレンタカーの受付業務、峰子は松山の実家で花嫁修業をすることになった。小豆島の光子は何とかまた神戸へ行きたいと思っていたが、やっと戻って来た一人娘を両親は離したくなかった。そんなある日、神戸に住む父の友人がハウスキーパーを探しているという連絡があった。光子は絶好のチャンスと思い、両親に頼み込み、一年間限定でハウスキーパーとして神戸で働く許しを得た。神戸に着いた光子は早速愛子に会いに行く。すると、愛子よりも熱烈に歓迎したのは兄の圭介だった。実は圭介は学生の頃から光子に密かに想いを寄せていたのだ。