わが命の唄 艶歌
わがいのちのうたえんか

艶歌にとりつかれたディレクターが、苦難の道を歩み新星歌手を育てあげる!五木寛之原作の歌謡娯楽大作にクラウン・レコードのスターが顔を揃え、豪華歌謡オンパレード!

コピーライターの津上卓也が森亜矢子と床を共にした日、彼女は死んだ。嘆き悲しむ津上を上司の黒沢は慰めるが、津上とともに苦労して作り上げたCMが出来上がった時、黒沢は退職し東洋テレビに転職した。やがて黒沢に呼ばれた津上は、東洋テレビでCM音楽のディレクターになった。三年経った頃、黒沢に誘われた津上はレコード会社のディレクターになる決心をし、レコード界の大先輩・艶歌の竜こと高円寺隆三のカメラ・ルポを見て、研究した。ミリオン・レコードに正式入社した津上は、そこで黒沢の秘書をしている美矢子が、亜矢子の妹だと知るが、美矢子は津上を憎いと言う。やがて高円寺の助手についた津上は、これまで批判的だった“艶歌”に、知らず知らずのうちに惹かれる自分に気づいた。そんな時、津上と高円寺は流しで唄う京子に会う。その唄のうまさに惹かれた高円寺は京子を育てると言う。一方、津上を一人前のディレクターにしたい黒沢は津上を高円寺から離し、新人歌手を育てるよう言いつける。高円寺の抱える“眉京子”と津上の抱える“青山浩二”の競争がはじまった―。

日本
製作:日活 配給:日活
1968
1968/5/29
カラー/109分/シネマスコープ・サイズ/10巻/2983m
日活
【東京都】中央区(銀座)/▲競馬場