星影の波止場
ほしかげのはとば

浜田、和泉に、東芝レコードの新進歌手阿木譲のフレッシュトリオが若き生命を賭けて、暴力に敢然と立ち向う明朗青春アクション

南米・チリで男の夢をかなえようとする野心満々の青年、笠原順はすっかり準備を整えていましも東京・羽田空港を飛び立とうとしていた。チリのサンティアゴには順が孤児の頃に拾われて以来お世話になった育ての親というべき男、岡本が住んでいるのだ。順は心を弾ませながら出発カウンターに行くと何者かによって予約が取り消されており、待ち伏せしていた四人組にいきなり襲われた。順はあやういところを乗ってきたスポーツカーで逃げ切り、今度は横浜港から数時間後に出るという船で脱出を試みようとするがまたもや妨害に遭い、南米行きは最短でも10日後となってしまった。順をこれほどまで執拗に追っているのは、新宿にある娯楽センタービルの社長・落合だった。落合はかつて名うてのギャンブラーだった順が欲しくてたまらない。順さえ引き入れればいかさま賭博で荒稼ぎができる。そのため部下の加納に順探しの至上命令を下していた。そんなこととは露知らず、南米行きを妨害され途方に暮れた順は横浜の繁華街に姿を現わし、そこで酔っぱらって地廻りに袋叩きにあっていた次郎と知り合った…。

日本
製作:日活 配給:日活
1968
1968/2/1
フジカラー/8巻/2335m/85分/シネマスコープ・サイズ
日活
【東京都】大田区(羽田空港・国際線ターミナル、同・表)/新宿区(新宿夜景)/調布市(日活撮影所本館2階テラス)
【神奈川県】横浜市(海岸通り、横浜港・大桟橋、中華街、港一号橋梁)/鎌倉市(海岸道路)