遊侠三国志 鉄火の花道
ゆうきょうさんごくしてっかのはなみち

石原裕次郎、小林旭、高橋英樹の3大スターが夢の競演を果たした任侠アクション。石原裕次郎と小林旭の日活での最後の共演作でもある。

大正末期。ここ北岡の町は一見平和だが裏ではやくざの醜い争いが展開されていた。博徒大寺組は大勢力を持つ一家だったが、敵対する行徳一家との小競り合いが日に日に激化していた。大寺組親分・常造はその勢力を盤石にするため、地方政界に力を持つ黒幕の山名と手を結ぼうと、娘のおりんを山名の息子・繁に嫁がせようと目論んだ。そんな親分の任侠道に反するやり方を苦々しく思っていたのは代貸の小村伸次郎だった。そんな伸次郎に密かに想いを寄せるおりんも、父の命令とはいえ好きでもない男に嫁ぐことを拒んだ。ある日、伸次郎の叔父である新田が自殺した。原因は新田の持つ煉瓦土管の販売元の権利を狙う、大寺組の嫌がらせだった。幼馴染の大寺組・丈吉から事の一切を聞いた伸次郎は、叔父を死に追いやった張本人が常造と知って怒りに燃えた。おりんの嫁入りまであと4日と迫った。この縁談さえ成立すれば大寺組は盤石と常造はほくそ笑んだ。だが伸次郎はおりんを連れて姿をくらましてしまう。二人の行方は皆目わからなかった。そんな時、片目の一本松と名乗る旅人が大寺組にやってくる。

日本
製作:日活 配給:日活
1967
1968/1/13
カラー/90分/シネマスコープ・サイズ/8巻/2474m
日活