関東刑務所帰り
かんとうむしょがえり

渡世人英樹が仁侠の正道を求め、義理と人情に賭けて生き抜く波乱万丈の男の花道を描く仁侠アクション

刑務所の雑居房に入ってきた新入りの男、目もとまらぬ早業でサイコロさばきを見せ、牢名主の半次や、デトロイトの石松をアッといわせた。“人斬りの政”こと村瀬政吉だ。出所した政吉が姿を現わしたところは、とある漁港町。その一角で河出一家の乱暴者・松に痛めつけられていた石松を救ったことから、彼は石松の親分・岡井のところに世話になる事になった。河出一家と岡井組は以前から事々に対立していたが、あくまで任侠の正道を守ろうとする岡井に対して、河出の親分仙八、代貸の円蔵のやり方は悪辣になる一方だった。そういう岡井を見て、一人娘の雪絵はやくざの世界を憎み、政吉の男らしさに慕情を燃やし始めた。河出の方には、流れ者の殺し屋大五郎と弟の秀が転がり込んだ。やがて、岡井の縄張で祭礼が始まり、カキ船の中の賭場で、政は大五郎に殺されかかった岡井の子分・清三郎を救った。その時から、政はいつかこの兄弟と闘わねばならぬ運命を悟った…。

日本
製作:日活 配給:日活
1967
1967/12/8
87分/8巻/2387m/フジカラー/シネマスコープ・サイズ
日活
【茨城県】北茨城市(平潟港)/大洗町
【埼玉県】朝霞市(宮戸神社)
【滋賀県】大津市