三百億円の宝石をめぐって、アキラ、ヒデキ、国際シンジケートが三つ巴で激突。破壊工作員の活躍をスリル満点に描くスピード・アクション。

タフな肉体と優秀な頭脳、更に強靭な精神力を持ち、人間的な感情を捨て去った男、矢吹。彼は内務局情報室諜報部の破壊工作員として暗躍するスパイだ。孤児として育ち、一度はボクサーの道を選んだが、破壊力のあるパンチで相手選手を死亡させてしまい、ボクシング界から追放されたところを内務局に拾われた。情報部始まって以来の優秀なスパイへと成長した矢吹に新たな任務が下された。時価三百億円にも上る訳ありの宝石を処分しろというものだった。矢吹は宝石の在り処へ向かったが、そこで思わぬ人物と再会する。元同僚の凄腕スパイ、山脇だった。山脇は一人の女性を愛したことで非人道的なスパイの世界から足を洗い、ある財閥に雇われ宝石を守る役目を任されていたのだ。皮肉な運命という他ない。矢吹と山脇は互いの任務のために壮絶な戦いを繰り広げることになる。